2025年度の講習リーフレットでは、分散型SNSとWebRTCと言われるサーバーを介さないミーティングツールを『ネットミーティング活用講習』に追加しました。今年に入ってから、以前に増してクリプト、AI、Web3、分散型、WebRTCといった言葉をネット上でよく見かけるようになりました。今年の講習では、巨大テックのMeta(旧Facebook)に対する分散型SNSで有名なmastodon、P2PのWebRTC動画配信、Xに対する分散型のBlueskyなども含め、それぞれのメリット・デメリットや導入方法をご説明します。
「分散型って何?」という方が殆どかと思いますが、中央サーバーを介さない、または、サーバーを分散化してデータを一元化しない方法です。広告が無く、アカウントの自由度が高い点で人気がありますが、アカウント所有者が管理をしなければいけないのである程度のサーバー管理の知識や技術が必要になる事があります。昨今の社会情勢から中央集権型よりも分散型が人気が出てきているいる様子も見られ、自分の情報を悪用されたくない人や広告が煩わしいという人も増えてきているのかもしれません。SNSのグループでの活用は、情報の多様性や自由度がやや低くなります。中央集権型、分散型、共にアナリティクス機能があるので比べながら運用する事で傾向分析が出来るかもしれません。
また、動画配信では、ブロックチェーンを使用したアプリとWebRTC動画配信技術が中央集権タイプに対峙するように注目を集めています。分散型、中央集権型それぞれの動画配信アプリには、シェアするのに親和性のあるSNSに連携しており、対象のモデルタイプに合わせた動画配信が可能になるので、メディア戦略を構築する必要があります。YouTubeやTikTokは、導入技術や知識が必要ないので幅広い視聴層に関われる点や新規視聴者へのアプローチとして利用される事が多いようです。対して、ブロックチェーンを使用したアプリは、やはり知識や技術が必要になることからビジネスモデルやシステム設計への同調といったブロックチェーンならではの面が選択肢に含まれます。
ネットミーティングツールの選択とSNSの組み合わせは、今後マーケティングに欠かせない要素となることと思います。選択の一助として講習の中で様々なツールをご紹介します。